磐田市の家を残して亡くなった父、妹のために相続放棄したい

定年退職後年金生活を送っている男性です。家族は妻と子供３人、女の子の孫一人います。他に故郷の磐田市に妹家族、隣県に兄家族が住んでいます。

磐田市の実家で一人暮らしをしていた８５歳の父が、ショートステイ先の老人福祉施設において、急病により亡くなり、兄、私、妹への遺産相続が発生したのです。遺産相続人は母が大分以前に他界しているので、父の子供である兄以下私、妹の３人しかおりません。

法律的には相続に関しての遺言でもない限り、３人の兄弟が３分の１ずつ均等に相続するのが決まりですが、保険金額は葬儀費用で無くなり、他に現金は無く、残されたのは不動産のみです。その内訳は、磐田市の実家の敷地が７００坪と建坪約７０坪の家屋、それに他人に貸している水田が約１．３ha、後山林、原野合わせて約１０haほどで、評価額は合わせて２０００万円程度でしょうか。

相続の方法としては全て売却して売却金額を均等に分けられれば一番なのですが、田舎のこと故簡単に売却は出来ません。ではどうするか、土地家屋を評価額で割って３分の１ずつになるように相続する、しかしそうすると誰が管理するかという問題が生じます。

私と兄は県外、妹は同じ磐田市に居ると言っても他家に嫁いで家庭を持っている身、いずれも管理は難しい身なのです。但し、妹は実家から車で３０分ぐらいの所に住んでいて、一人暮らしの父の為に時々実家に行って掃除をしたり、買い物を手伝ったり、敷地の手入れをしたりと近くにいない兄と私に代わって良く父の面倒を見てくれていたので、兄と私は妹に本当に感謝していました。

生前父は、たまに私が実家に帰省した折に、「自分が死んだら遺産相続は争いをしないで、出来れば自分の面倒を良く見てくれた妹のことを考えて」と良く言っていました。そのため、私の分を妹に貰ってもらいたいと考えているのですが、いい方法はないものでしょうか。