富津市で亡くなった母は父が経営していた町工場と共に借金も相続していたんです

私の父は、借金を残して亡くなりました。

私がまだ、中学生の頃でした。事業に失敗した父は、借金を残したまま亡くなってしまい、その後、その事業を引き継ぐ形で、母は、借金まで相続したのです。富津市の小さな町工場。なぜ、借金まで相続し、工場を続けたのか母に聞いたことがありますが、食べていく為に仕方なかったというのが、母の答えでした。

私は大学を卒業後、家業である町工場は継がず、一般企業に入社し、仕事を続けています。同じ富津市内に住んでいる為、私が結婚した後も、母の顔を覗きに行く生活を送っていました。私には、弟が1人いますが、弟は転勤が多く、今は県外で暮らしています。

そんな中、母が過労で倒れ、そのまま、寝たきりの状態に…。既に70歳を過ぎていたという事もあり、今までの苦労がどっと出てしまったのだと思われました。一度、寝たきりになってしまった母は、みるみる体調を壊し、結局、親孝行もできぬまま、74歳という若さで亡くなってしまいました。

その後、出てきた問題が父と母が残した富津市の町工場です。その時点で、まだ、父が残した借金が残っていました。その為、このまま父と母が頑張っていた町工場を相続するべきか？それとも、借金を考え相続放棄するべきかという選択をしなければいけなくなったのです。

その事を弟に相談すると、兄である私に任せると言うこと。もちろん、このまま工場を続けていく事は出来ません。しかし、工場を相続し、転売したお金で借金を返済する事で、少しは、弟にも相続分を分けてあげる事ができるのではないかとも迷っています。その為、相続放棄を前提にどうすれば良いのか、一度、富津市対応の弁護士に相談しようと考えています。