看護師の娘が、患者さんから遺産を受取ってほしいと遺言を遺されたようなのですが…

昨年の春に神戸市長田区の専門学校を卒業して病院の看護師になった娘。まだ、社会経験は浅いものの、明るく勝ち気な性格で多くの患者さんに慕われているようです。そんな娘から、自宅に戻った時に相談されたのです。

年頃の娘なので、結婚の相談かと、少しヒヤヒヤしたのですが、予想とは外れ、ある患者さんのことでした。この患者さんは、つい１週間前に亡くなったのですが、ご遺族の方達がその後も、看護の御礼のために、わざわざ、神戸市長田区の病院まで訪れたのです。その時に言われたのが、この患者さんのお世話をしていた娘にお礼として、亡くなった方の遺産の一部を相続して欲しいとのだったのです。

亡くなった方は、もう90歳になる男性の人ですが、娘の看護にとても感謝をしていたらしく、それだけで遺産の相続が出てくるですから、普通の常識では考えられないことです。ご遺族の方もよくそんな遺言を承諾したなと、半ば呆れた感じがしたのですが、まさに夢のような話。しかし、まだ若すぎる娘にとっては、ありがたいより、判断に迷う話だったのです。

「お父さん、お世話をしたと言っても仕事だから、こんなことで遺産相続して欲しいって話はある？」

そう、娘もあくまで看護という仕事でお世話したまでのこと。それだけで、見ず知らずの人に自分の遺産を相続させることは、よほど奇特な人しかいないのではないかと思う娘と私でした。

確かにお金をもらえることはありがたいのですが、娘の気持ちはお断りしようということで固まっていました。ただ、法的にきちんと手続きを進める必要があるのか、よく分からないために、一旦、神戸市長田区対応の弁護士の人に相談をしてみようと思います。